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リーマンショックを一緒に乗り切った、その信頼は大きい。

オーナー 小沢株式会社  代表取締役 小澤 正治さま
物件概要 オザワビルディング・小沢第一ビル
ご本業 アパレル業
他物件 小沢第一ビル
ビル経営について こまめに修繕費用を積み立てて、手入れをしていかないとと思う。

経理担当の嫁さんが、まず先に信頼した。それぐらい、誠実。

スリーウェーブさんとお付き合いするようになったきっかけは?

7年前、浅倉さんがあるお客さんを内見につれてきたのがきっかけ。 数十棟見ていたみたいだけど、ウチともうひとつの物件と2棟でものすごく迷ったらしい。 結局その時はもう1棟の物件に決まった。 でも、そのちょっとしたやりとりを嫁さん(経理ご担当)が覚えていたんだ。 それで、それまで自社使用していた1階を賃貸しようかと思案した時、浅倉さんに声をかけた。 ウチは嫁さんの方が筋を固めて整理してくるのが得意なんだ。 俺は決断するだけ(笑)。 嫁さんがいいって言うんだから信頼できると思ったよ。 先代の頃から地元の不動産屋さんとも長い取引があって専任媒介にしたり、サブリース会社を利用したこともあったんだけど、今は浅倉さん一筋だね。

女性が信頼するのは、すごいです! その信頼を実感したエピソードはありますか?

やっぱり、リーマンショック直後かな。

ウチは1フロア140坪ぐらいあって、月額賃料はかなりの金額になる。 テナントさんも即決するのは難しいと思う。 けれど、おかげ様で今は満室。 満室稼動は嬉しいことなんだ。

それでも、リーマンショック直後の10ヶ月ぐらいはテナントさん探しになかなか苦労した。 あの時は相当じれた。

だけど、その時の情報量と案内の多さ・細やかさが逆に信頼につながりました。 多い日は1日に2件も3件も連れてきてくれた。

賃料もちゃんと提案してくれる。 オーナーはテナントから言われてから賃料を下げる場合が多いんだけど、更新の時に「事故のないテナントさんには、こちらから値下げをご提案して末永くいていただきましょう」とか「これぐらいの額にしましょう」って、早め早めに言ってくれるんだ。 逆に、下げすぎの時には「これ以上は下げちゃダメです」とも言ってくれる。 地域の賃料相場を守らなければと思うから安易には調整したくないけど、なかなか決まらない時には気持ちが揺れる。 そんな時も真摯にアドバイスしてくれました。

アドバイスやコンサルティングも積極的にしてくれたんですね。

そう。 だから、他の不動産会社とは信頼度が違うよ。 不動産屋さんは、あっちにいい顔こっちにいい顔ってするでしょ。 でも、浅倉さんは違う。 ちゃんと「もっとこうした方がいい」「これはダメ」ってアドバイスをくれる。

何気ない日常会話の中にも、他のオーナーさんやテナントさんとの会話から仕入れてきた情報をちりばめてくれるからいつも勉強させてもらっています。 それから、報告も細やか。 日ごろから心がけてくれてるんだと思うよ。

1階をコンビニにしようと考えたのはなぜですか?

1階はねぇ、もともとウチが運営するオーダーメイドのカジュアル紳士服ショップだったんだ。 繊維問屋さんや衣料品の会社が多いエリアだしね。

飲食店じゃなくコンビニにしたのは、水回りを使わないこととこのエリアで第一号だったっていうこと。 このあたりはセブンイレブンがなかったから、先方もどうしても出したかったみたいだね。 エリアが便利になって貢献できるのは嬉しいよ。 浅倉さんからは、いくつかのコンビニさんを案内していただいたけど、セブンイレブンさんが条件面等で一番ご理解いただけたかな。 流通のリーディングカンパニーでもあるし、ウチも是非出店していただきたいと思いましたよ。

ビル経営において、心がけていることはありますか?

オーナーがちゃんと自分なりの基準を持つことだね。

だから、テナントさんとはいつもそんなにもめません―私の性格もあるかも知れないけれど。 賃料や条件面で厳しすぎる時は「そこまで言うんだったら、いいです」ってこっちから断っちゃう。 “ここまではいいけど、ここからはダメ”っていう基準を明確に決めているんだ。 オーナーもね、入って欲しいからと言って、どんな条件でもどんなテナントさんでも受け入れちゃダメ。 そのあたりの空気感を長い付き合いで浅倉さんはわかってくれるからありがたいよね。 おかげで、テナントさんはみんなジェントルマンでこまめに対応してくれる方ばかり。

ビル経営は、本業を支える重要な屋台骨。

ビル経営は、本業の経営に役立っていますか?

そりゃあもう、ビル経営がなかったら厳しいよ。 本業のアパレルは、このご時勢マイナスになることも覚悟しなきゃならない。 そういう時に毎月ビルの収益が入ってくることは大きな力です。 オーナーの目線では、ビルの収支を2年単位で見ているよね。 浅倉さんからも「長期で収支を見ましょう」ってアドバイスもいただくし。 どこも空室だらけというこのご時勢、満室になっているのは本当にありがたいことです。

オーナーさんによっては、ビルの収入で銀行の返済をしているケースもあるだろうからかなり重要な収入だよね。

ビル経営において資金繰りはとても大切な問題なんですね。

オーナー側が金銭的な余裕がないとトラブルになりかねないよ。 今は銀行融資が厳しい時代だから。

あと、時々テナントさんからお預かりした保証金を運用する人もいるようだけど、あれはお預かり金だから絶対手をつけないことにしている。 保証金は何かあったときにそれにあてて、何もなければお返しするもの。

賃貸ビルは満室稼動が一番。なるべく空室はさけたいよね。 空室のある、なしは景気のバロメーターかもしれませんね。 街を歩いてるとやたらと空室が目立つけど景気、早く良くなって欲しいよなぁ。

今のビル経営における課題を教えてください。

修繕費用の積み立てだね。 そこは積極的にやっていかないと。 今までもしてきたけれど、より一層積み立ててこまめにビルに手を加えていかないとダメ。 テナントさんが心地よく入居していただけるための差別化ポイントって、外壁の塗り直しやトイレを変える、エントランスを綺麗にする、空調を新しくするっていうところでしょう。 そういうところにこまめに手をかけたいと思っているんだ。 ウチの場合、トイレが和式と洋式1つずつだったんだけど、両方洋式にして、ライティングを変え、全自動トイレに変えた。 ワンフロアずつこつこつ変えていきました。 やっぱり、オフィスにずっといるのは女性で、女性が重視するのはトイレだったりするから大切にしていきたいね。 以前は、ウチから出世して上場していったテナントさんもあったし、優良なテナントさんが気持ちよく使えるようにしたい。

最後に、スリーウェーブさんについて一言お願いします。

いろんな不動産屋さんを見たけれど、今はスリーウェーブさんが専任。 長い間のつきあいで「なんとかしてでもつけます」って言ってくれて、口だけじゃなく本当に見つけてくれる。

こまめに情報を報告してくれるし、アドバイスも丁寧。 オーナーサイドだけでなく、テナントさんともやりとりしているからこその情報が役に立っています。

聞き手:石川 香苗子(フリーライター)